5月9日、日本ではゴールデンウィーク明けですが、アメリカではただの通常営業のこの日、五輪チケット先行抽選販売の受付が始まりました。
シアトル近郊の自宅から、すでに取っていた自分のIDで日本の公式販売サイトにアクセス・・・・できません。何度やってもできません。
どうやら、アクセス集中のせいではなく、海外のIPアドレスから接続していると弾かれてしまうようです。代わりに各国・地域の公式チケット販売事業者 (Authorized Ticket Reseller)からチケットを購入するように、という案内が表示されます。
■ 米国在住者向けサイト=CoSport
するとアメリカの公式チケット販売事業者は、CoSportというサイトであることがわかりました。
「CoSport」・・・・なんか怪しい名前ですね。w)
ウィキペディアによると、CoSport はオリンピックに特化したチケットとツアーパッケージ販売を専門に行っている会社で、米国や豪州、英国、カナダなど複数の国でオフィシャル販売事業者に指定されているそうです。
それなら安心か。W) 先の平昌冬季五輪も、リオ&ロンドンもこの事業者がチケット販売を担当したそうですし。
この日以降、日本の公式サイトの代わりに CoSport との深い付き合いが始まります。
というわけでCoSportの米国居住者向けサイトでアカウント作成を行いました。ちなみにアメリカの携帯番号が必要なので、 持っていない日本居住者がアカウント作成するのは難しいのかもしれません。(抜け道はあるのかもしれませんが、よくわかりません。)
■ 抽選販売スケジュールは日本とほぼ同じ
日本とアメリカの五輪チケット抽選販売スケジュールはほぼ同じようです。
日本はこんな感じ:
2019年5月9日(木)10:00~5月29日(水)11:59
アメリカはこんな感じ:
なぜかアメリカの方が2日だけ長いような気もしますが、まぁほぼほぼ同じということにしておきましょう。
■ チケットの値段も日本とほぼ同じ
気になるチケットの値段ですが、額面は日本とほぼ同じようです。 どの時点の為替レートで計算されているのかわかりませんが、日本円のチケット代をもとに1ドル100円ちょっとのレートで計算されています。
この野球予選ラウンドの例ですと、
A券種の値段が13,500円。それを米ドルに換算して130ドル99セント。
この額面価格に20%のサービス料(Handling Fee)が追加されて表一番右の157ドル19セントという合計金額が算出されています。(・・・ん? 何か計算が微妙に合わない気もする)
■ CoSportから抽選販売に申し込む
一アカウントにおけるチケット申し込みの枚数制限は日本の半分の30枚。
ゴルフを全部観たい! あと野球も観たい! できれば故郷の福島で!
- 埼玉開催の男女ゴルフ全日
- 福島開催の野球予選
- 横浜開催の野球決勝
東京五輪なのにすべて他県だな。w) 他にも見たい競技はあるのですが、枚数制限の関係上これが精一杯。嫁はヨメで別に抽選の申し込みをしたようです。
海外事業者にチケットがどれだけ割り当てられているのかなど全くわかりませんが、この時点では、多くの日本の方々が思っていたように、まぁ最低でも数枚は当たるだろうとタカをくくっていました・・・。
5月末に抽選販売の受付(Ticket Request) が締め切られ、日本と同じ6月20日に抽選結果が発表されるとの報告を受けました!
日本では大盛り上がりのチケット抽選販売ですが、アメリカのメディアで取り上げられている様子は全くなく、ひたすら CoSportからのメールとサイトで情報を細々と得るしかありません。
■ 抽選結果発表前に
そして運命の6月20日、日本のSNS上では「確認ページに接続できない!」という悲鳴があちらこちらから聞こえる中、アメリカでは、突然、結果発表までのプロセスが変更になったことを知ります。
簡単に要約すると
- 6/22までにもう一度 CoSport のサイトにアクセスして再確認して抽選申込ボタンを押すこと。
- 6/22までに行われた再確認済みの申し込みのみが抽選の対象となる。
- 6/24に抽選結果をメールで通知する。
とのことで、チケットの申し込みの再確認をするという、面倒なステップが一つ増えました・・。このメールが期限の3日前に送られてくるんだからすごい。見逃したらこの時点でアウト。恐ろしい・・・。
■ 抽選結果発表
そして遅れること6月24日じゃなくて1日遅れた6月25日に、CoSportからメールが届きました。
つまるところ
- 抽選結果は CoSport にお持ちのアカウントで確認可能。
なるほど。
メールに抽選結果が書いてあるわけじゃないのね・・・。
そして指示通り、そして遅ればせながら CoSport にログインしてみます。
「Interest」が申込枚数と券種です。この野球の予選ラウンドの場合、A券種を3枚申し込んでいました
そして「Confirmed」の下にハイライトした「Quantity」が最終申し込みの枚数。
「Confirmed … Quantity: 0」すなわち申し込みは無効・・・。
「落選」という言葉がどこにもないので、解読するのにしばらく時間がかかりました。かつ最低でもいくつかのセッションには当選するだろうと思ってましたからね。この「Quantity: 0」がすべての申し込みセッションに対して表示されています。
■ つまり抽選は全滅
「まじかぁー!!」
嫁もワタシと同様だったようで、多くの日本人の方々が恐らくそうであったように、まさかチケットが1枚も取れない自体になるとは想定していませんでした。それも野球の予選とゴルフで・・・。
これで東京でのオリンピックは見に行けないのか?! 日本に一時帰国してもしょうがないのか?!と、これから1年間どうやって過ごすのか!? と絶望的な気持ちになったことは言うまでもありません・・・。
せめてもの慰めは、日本の方々の多くが落選していたことでした・・・。(我ながら嫌な奴だ)