アメリカで公式チケット販売業者に指定されている CoSport のサイトに掲載されていたスケジュールによると、全滅した6月の抽選販売に続く次のチケットゲットのチャンスは7月の先着順の一般販売とのこと。
ところがここから日本とアメリカではスケジュールが違ってくるんですね。
■ 抽選販売以降の日程が日本と違う
日本の場合、先着順販売は「秋以降」とされているのに対し、
CoSport が管轄しているアメリカや他国では、先着順販売(Ticket Live Sales) は「7月9日」(日本時間7月10日)開始とされています。
この 7月9日という日付も、もともと7月2日に設定されていたのですが、処理に時間がかかっているとかいう理由で1週間延期されたのでした。
■ かつ日本では追加抽選にすり替わった
なおかつ日本では、抽選販売以降のプロセスが大きく変わりました。
- 抽選販売の落選者を対象とした追加抽選の受付が8月から始まる。
- 先着順の一般発売はなくなり、二次抽選販売なるものが加わった。
- 店頭販売と公式リセールは予定通り来年春より。
でも CoSport ではこれに対応する変更のアナウンスはなく、アメリカではどうやらこのままインターネットの一般発売に突入しそうです。
■ 一般発売はあっという間にやってきた
7月4日のアメリカ独立記念日が過ぎ、いよいよ7月9日の一般発売日がやってきました。
上では「2pm EST」と書いてありますが、それはアメリカ東部時刻であって、自分の住む西海岸では「11am PST」、つまり発売時刻は午前11時になります。
アメリカでは東京五輪のチケットに対してどのぐらいニーズがあるのか、どの競技に対して一体何枚割り振られているのかなどまったくわからないまま、 もうこれが事実上の最後のチャンスとみて、かつ争奪戦を見越して、携帯一台、WiFi 端末一台、PC一台の合計3台とともにその時を待つことになりました。
■ 7月9日11時の一般発売開始!
そして運命のアメリカ西海岸時間午前11時がやってきました。
一斉に CoSport のサイトにアクセスします。
め、めっちゃ重いです・・・。トップページにすらなかなかアクセスできない。
再読み込みを繰り返すこと10分後にチケット販売ページにたどり着いたと思ったらこのような表示が・・・。ここで自分の前で待っている人の数とおよその待ち時間を確認することができます。
3台の端末のうち、待ち人数はそれぞれ PCが1万人、WiFi端末が5千人、携帯が2千人でした。というわけで携帯が一番優秀!でも端末が小さいので最も操作に手間取りそう!
Twitter でも同じスクリーンショットをポストしてひたすら順番を待っている同志の姿が散見されるぜ!
で待つこと40分。やはり携帯電話が最も先に競技選択ページにたどり着きました。
とてもスクショを取るような余裕はなかったので、Twitterの投稿を参照させてもらいますが、自分がアクセスしたときも残っていた競技はこのぐらいでしたね。
— Kathryn (@kathrynklemp) July 9, 2019
正確に言うと、画面上部の「EXCLUDE SOLD OUT」(売り切れた競技を除く)というフィルターオプションがあるのを知らなくて、競技ボタンの一個一個をクリックしてまだチケットがあるかどうか確認していたんですよね。
先着順販売で急いでいるのに無駄な時間を過ごしてしまいました。
ゴルフも野球もソールドアウトで、次に狙いを定めたのが馬術競技。
あるじゃんあるじゃん!まだあるじゃん!
なぜ馬術かというと、競技会場の馬事公苑が東京の自宅の同じ区内にあるから。w) それだけです。
競技内容もよくわからぬまま、かつ調べる時間もないまま、家族分のB席チケットをショッピングカートに入れました!
■ 予約確定まで一苦労
しかしこの後、ショッピングカートの中身をチェックアウトして購入する手順を踏む必要があります。つまりサイトにログインして、クレジットカード情報を入力して、注文を確定させなければなりません。それも40分以内に残りの購入プロセスを終了させないとここまでの努力と辛抱が水の泡になるらしいっ!
引き続きアクセスが集中していてサイトはとても重いです。カートに馬術を入れたまま、他の競技の販売状況も確認したかったのですが、レスポンスの悪いサイトを徘徊しているうちに30分というタイムリミットが超過し、馬術競技のチケットをパーにしてしまうという最悪の状況だけは避けなければなりません。なのでここではいったん馬術競技のチケットの購入確定を最優先とします。
しかしこれもまた一苦労。ログインに数分間を擁し、カード情報を入力して確定するまでさらに待ちました。
で、どうにか馬術競技のチケット購入が完了。 ふぅーと溜息。
その後、再び競技選択画面に戻った時にはすべてのチケットが売り切れていました。
あ、危なかった・・・。発売開始からここまでわずか1時間。
ボクの順番が2,000番目ほどでしたから、つまりわずか1時間でオリンピックチケットはソールドアウトし、かつチケットはわずか2,000~3,000人ほどしか取れなかったことになります。先の抽選販売でどれだけ当選したのかわかりませんが、一般発売がアメリカ全土でわずか2~3千人が対象、かつ各人が4~5枚はチケットを買ったとしても計1万枚程度というのはものすごく狭き門だと思います。
それも自分が本当に見たかった競技のチケットを取れた人ってどのぐらいいたのかなぁ。自分の第一希望はゴルフと野球だったわけで、もちろん馬術競技が確定できて、来年オリンピック時期に日本に帰る理由がちゃんとできたのはとても嬉しいんですが、やっぱり何か足りないような気がします。
でも嫁はとても喜んでましたけどね。それだけでもよかったかな。
あと、購入して分かったのが、いろんな名目で追加料金が発生すること。
- 外貨手数料(?)(currency conversion fee)
- 業者サービス料(?)(merchant service fee)
- 配送料 (Shipping)
合わせて43ドルが上乗せ。
すでに20%のサービス料が乗っていますから、15,000円のチケットが気が付けば23,000円にもなってました・・。 うち配送料の35ドルはこれ以降の追加購入分に対してはかからないようですが、それにしてもアメリカのサービス料ビジネスはえげつない!
→ しかし物語はこれで終わらない。数日後、CoSportのサイトを覗いてみると・・・